星野耳鼻咽喉科睡眠呼吸センター
兵庫県西宮市田中町3-1
エイヴィスプラザ総合医療フロア
■阪神西宮駅 徒歩1分 南側正面
■阪神芦屋駅から6分
■阪神尼崎駅から15分
3つの目標値設定の方法があります。
体重が10%増加するとAHIは32%増加し、10%やせるとAHIは26%減少するという報告があります(JAMA 20 3015-3021,2000)
1)AHIが20以下になる体重を目標体重にしてください。
AHIが20以下になるとCPAP治療が保険適用になりません。
2)マウスピース移行へのB.M.I値の目標値がありますのでそのB.M.I値を目標体重にしてください。
標準体重までの減量となると、かなり肥満してからでは大変です 。
睡眠時無呼吸症候群の有無にかかわらず、一般的に体重の10%、またはおそらくたとえ5%というわずかな体重減少であっても、肥満における大半の合併症をコントロールしたり、少なくとも改善するのには十分です。
同じ肥満でも、肥満に至った生活パターンは人によって違います。
あなたの食生活で、あてはまるものはありますか?
※赤文字は肥満が原因の睡眠時無呼吸症候群のサラリ-マンに見られるものです。
1.大食漢
2.毎日のようにオヤツ
3.夕食時間が20時以後→規則正しい生活が出来ない
4.夜食の習慣→規則正しい生活が出来ない
5.朝食抜きで一日2食
6.油濃い食事が好き
7.砂糖・甘味が好み
8.野菜類をほとんど取らない
9.1食15分以内の早食い
10.他人が食べたらつられ食い
11.イライラ気分でストレス食い
12.テレビを見ながらながら食い
13.ほとんど外食やコンビニ弁当→規則正しい生活が出来ない
14.日本酒にして1日1合以上の飲酒
15.炭酸・ジュース・コーラ・缶コーヒー・牛乳の飲みすぎ
まさに自分の食生活を言い当てられている・・・と思われるかたは、その食生活パターンを改めないことには肥満症からは逃れられません。
ひとつひとつでも、改善を目指しましょう。
もし、悪い食生活はしていないのにやせない・・・というかたでは、数日間の食事内容や朝晩の体重の変動をグラフ化して記録したもの(グラフ化体重日記)から、食生活の問題点を一緒に探しだすようにします。1kgの体脂肪は約7000キロカロリーを貯め込んでいます。もしあなたの最近の体重が一定ならば、毎日200~300(250×30日)キロカロリー減らすことで1ヶ月で1kg減量出来る計算です。
一般的には男性で一日1600キロカロリー(1食500~¬600キロカロリー)、女性で1日1200キロカロリー(1食400キロカロリー)程度の食事にすると、やせ始めます。
肥満の度合いが強かったり、早くやせる必要のあるときには、超低カロリ1食(VLCD:Very Low Calorie Diet、オプティファースト・オベキュア・マイクロダイエットなど)を医師の管理下で行うこともあります。
これは通常の食事ではなく、フレーバーを加えた粉末を溶いて液状として飲むものです。 この際は1日500キロカロリー程度になり、1日200~250gの減量が可能になると言われます。
脳 | 脳 | 心臓 | 肝臓・消化器 | 腎臓 | 骨格筋・皮膚 | 骨・脂肪組織 |
安静時 | 13~15% | 4~5% | 20~25% | 20% | 18~26% | 10~15% |
運動時 | 8~14% | 4~5% | 3~5% | 2~4% | 80~85% | 1~2% |
運動の強さ | 1単位あたりの時間 | 運動の種類 |
非常に軽い | 30分 | ゆっくり散歩、電車で立つ、買物、軽い体操 |
軽い | 20分 | ふつうに歩行、ラジオ体操、ゴルフ(カートなし) 自転車(平地)、水中歩行、階段(おりる) 運動器具(エアロバイク、ステッパー)、社交ダンス |
中等度 | 10分 | ふつうに歩行、ラジオ体操、ゴルフ(カートなし) 自転車(平地)、水中歩行、階段(おりる) 運動器具(エアロバイク、ステッパー)、社交ダンス |
強い | 5分 | 縄跳び、水泳(平泳ぎ)、マラソン、剣道、ラグビー |
BMI 35以上の高度肥満で、食事・運動療法だけでは治療が困難なかたについては食欲抑制薬(マジンドール、商品名サノレックス)を使うことがあります。
この薬は脳の食欲中枢に働いて、食事の際に満腹感を早くこさせ、空腹感がゆっくりくる、といった作用を持っています。あくまで食事・運動療法の補助に用いるものです。
そのほか、漢方薬(防風通聖散)などを使うこともありますが、減量効果はあまり強いものではありません。
欧米人に見られるような超肥満者に行われるもので、日本人では手術を必要とするような肥満者は、ほとんどいません。最もよくみられる手術法は、胃にバンドを巻くなどして極端に容積を減少させた胃袋をつくるというものです。胃と腸を短くつないでバイパスし栄養の吸収を落とす、といった手術もあります。
歯科装具は、睡眠中に装着し、舌や下あごを前方に固定することで舌の広報の気道スペースを広げ気道の閉塞を防ぎます。 歯科装具は睡眠障害の専門医と連携を持つ経験豊富な歯科医師によって患者さん個々に作成してもらうことが必要です。
睡眠障害を扱える、上気道が視覚的によく観察できる耳鼻咽喉科医と睡眠障害を十分理解できる歯科医のもとで作られる必要があります。
たとえCPAPがうまくあなたの無呼吸を改善させたとしても、いまのままでは一生CPAPを使い続けねばなりません。無呼吸をおこすきっかけは、多くのかたでは「若いときより太った」という事実です。CPAPをはずしても無呼吸のない眠りを得られるようするには、決してやせることをあきらめてはいけません。
多くの仕事とストレスが、あなたの時間と心の余裕を奪い、いまはどうしても減量できなくても、せめて現状維持を目標として時期を待ちましょう。
休診日:土曜午後・日祝祭日
※午後の窓口での受付は6時30まで
※金曜・土曜は、院長 星野哲朗、
医師 星野忠彦の2診体制となります
〒662-0973
兵庫県西宮市田中町3丁目1 エイヴィスプラザ2F