星野耳鼻咽喉科 睡眠呼吸センター

西宮 いびき・睡眠時無呼吸症候群の治療・検査

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星野耳鼻咽喉科睡眠呼吸センター

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星野耳鼻咽喉科 星野哲朗
星野耳鼻咽喉科睡眠センター
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高尿酸血症と痛風

尿酸とは

尿酸とは、細胞がこわれ、細胞内の核にある核酸(遺伝子)が体内で代謝された残り物です。体内の細胞はいつも新しく生まれたり死んだりの新陳代謝を繰り返していますし、また食べ物のなかの細胞からも核酸が供給されることから、血液には一定量の尿酸が存在します。

血液中の尿酸の正常上限は7.0㎎/dlです。これ以上の濃度では尿酸は血液中で溶けきれず、固体として析出してきます。高尿酸血症は成人男性の20%、女性では少なく、閉経前女性で1%、閉経後ではやや増えて3~5%に見られます。高尿酸血症の80%は、高血圧・高脂血症・耐糖能異常などの生活習慣病を合併しており、肥満とのかかわりが強い病態です。

高尿酸血症はBMIが25で20%、BMI 27以上では極端に増加してきます。 メタボリックシンドロームを起こす内臓脂肪型肥満では、尿酸産生過剰型が多くみられます。

痛風とは、高尿酸血症がつづいた結果、血液中に溶けきれずに関節内に析出した尿酸によって急性関節炎を起したものをいいます。この関節炎は発作的に起こり、足の親指の付け根(第一中足趾骨関節)または足首(足関節)の周囲に激痛・発赤・腫れが出現し、歩行困難になります。

この痛みは激烈で、患部に「風が吹いて当たっても痛い」ということから病名がついたとされるくらいです。痛風患者は30~60 万人が日本にいると推定されています。高尿酸血症から痛風関節炎を発症するまでの期間は約10~15年です。尿酸値9.0㎎/dl以上では14年後に90%に痛風関節炎を発症したと報告されています。こういうことから、血中尿酸値8.0㎎/dl以上では薬物治療(尿酸排泄促進薬、尿酸生成抑制薬)の適応となっています。

睡眠時無呼吸症候群では、無呼吸による低酸素によって体の細胞がこわされ、細胞核からの核酸が血中に放出されて高尿酸血症が生じる、と考えられています。実際、閉塞型睡眠時無呼吸症候群の患者さんでは、一晩の尿中の尿酸排泄量が増加しており、尿酸が夜間にたくさん作られていると思われます。

また、CPAP治療を行って低酸素を防いだ晩では、尿酸排泄量が減少していたという報告があり、適切な治療の重要性がここでも伺えます。

痛風の症状

■痛風発作時の症状

足の親指の付け根(第一中足趾骨関節)または足首(足関節)の周囲に激痛・発赤・腫れが出現し、歩行困難になります。関節になんとなく違和感があるなどの発作の予兆があることが多いようです。発作はいったん起こると24時間以内に最大の症状となり、7~10日間続いたのち軽快します。

■発作間歇時の症状

痛風結節痛風関節炎による痛み発作がなくても、じりじりと尿酸は影響を及ぼします。 長期に放置すると、痛風発作を繰り返すうち関節の破壊、尿酸塩の蓄積を中心とした肉芽腫である「痛風結節」を作ることさえあります(写真-両手首に発生した痛風結節)。

高尿酸血症/痛風の治療

■食事療法などの一般療法

食事療法による肥満の解消、アルコール飲料の制限(特にビール)、 水分摂取の励行、軽い運動が勧められます。尿酸のもととなる核酸由来物質(プリン体)制限は必要ですが、食事指導の主眼は総エネルギー摂取量の制限であり、飲みすぎ食べ過ぎを避けことです(→肥満治療)。

■薬物療法

1.無症状の高尿酸血症・発作間歇期の痛風

一般療法の効果が不十分で、血清尿酸値8.0㎎/ml以上を一応の薬物治療の適応と考えます。尿酸降下薬の投与は痛風発作がない時期に開始します。血清尿酸値の低下が痛風発作を誘発することがあり、投与開始後3~6か月は発作出現に注意が必要です。血清尿酸値を緩徐に低下させるため、少量から開始します。下げる目標は5~6㎎/dlです。尿酸低下薬には腎臓からの排泄を促進する薬と、尿酸の体内での生成を抑制する薬があります。尿酸排泄薬の使用中は、尿が酸性になると尿中で尿酸結石を作りやすくなるため、尿のアルカリ化薬(ウラリット)を併用します。

・尿酸排泄促進薬主な薬:ユリノーム、ベネシッド

・尿酸合成抑制薬主な薬:ザイロリック

2.痛風発作の予兆時

発作の予兆期だけ、コルヒチン(0.5㎎)を1錠だけ頓服することで、発作を頓 挫させます。発作がおこりやすい患者さんでは、1錠携行されておくのをお勧 めします。

3.発作が強い時

痛風関節炎の程度がつよく、痛みがかなり強くなったときには、非ステロイド系鎮痛薬(NSAIDs)を短期間、比較的大量に内服して症状を収めるようにします。胃・十二指腸潰瘍やその既往、腎障害のあるかたでは、潰瘍や腎機能の悪化に注意が必要です。

主な薬:インダシン、ナイキサン、ニフラン、ナパノール

NSAIDsで症状が改善しにくいときや副作用で使いにくいときには、ステロイド薬が使われます。

主な薬:プレドニン

発作時は関節の安静を保ち、冷やします。飲酒はいけません。発作時には以前から服用している場合をのぞき、尿酸低下薬の内服は開始しません。これは急激な尿酸低下が発作をさらに誘発する恐れがあるからです。

診療時間
午前診療 8:45~12:00 月~土
午後診療 4:00~ 7:00 月~金

休診日:土曜午後・日祝祭日

※午後の窓口での受付は6時30まで

※金曜・土曜は、院長 星野哲朗、
医師 星野忠彦の2診体制となります

星野耳鼻咽喉科 睡眠呼吸センター

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