星野耳鼻咽喉科睡眠呼吸センター
兵庫県西宮市田中町3-1
エイヴィスプラザ総合医療フロア
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時刻を知る手がかりのまったくない状況でも、ヒトは体内時計の制御により約24時間の周期で睡眠と覚醒を繰り返します。また睡眠や覚醒以外にも、体温、血圧、ホルモン分泌、代謝なども、体内時計によって約24時間の周期に調整さています。
このような約24時間の周期で繰り返すリズムのことを概日リズム(おおよそ1日の周期)と呼びます。
この概日リズムは、地球の自転に伴う明暗の周期に適応するために獲得した生理機能であるため、地球上に生息するほぼすべての生物が有しています。
ヒトにおける体内時計の周期は約25時間であり、地球の自転周期(24時間)と約1時間のずれが生じています。様々な刺激(明暗の変化、社会的な活動、食事、気温など外部環境)を受けることにより、約1時間のずれを修正して日常生活を営んでいます。
しかし、24時間化した現代の社会環境では、この1時間の修正が非常に難しくなっています。
このずれを修正することができない状態が続くと、望ましい時刻に入眠し、覚醒することができなくなり社会生活に支障を来たします。またなんとか、外界の時刻に合わせて起きたとしても、体内時計の時刻と外界の時刻とのずれにより、眠気や頭痛・めまい・倦怠感・起床困難など様々な症状を呈します。
概日リズム睡眠障害は主に以下6つに分類されます。
診断には最低でも14日間の「睡眠日誌」や「アクチグラフ」によるデータを必要とします。
治療には睡眠衛生指導が中心となりますが、一部の症例には薬物療法も併用します。
まずは治療意欲と生活習慣を変える努力がとても重要です。
思春期以降に好発し、「深夜~明け方まで眠れない」と「正午前後まで起きれない」 ことを特徴とします。
遅刻や不登校の一因になっています。なんとか望ましい時刻の起床が継続できていても、眠気や頭痛、めまい(浮遊感)、倦怠感を自覚します。
起立性調節障害と診断され投薬を受けていても症状が改善しない場合など、この睡眠障害を念頭に入れる必要があります。
Hoshino T, Shiomi T et al. "Blue Light Exposure In The Morning and Low-Dose Aripiprazole Administration at Night Combined to Effectively Treat Wake-Up Difficulty due to Prolonged Sleep Time." Biomedical Journal of Scientific & Technical Research 12.4 (2019): 9456-9458.
夕方に寝てしまい、深夜に目覚める。
再入眠を繰り返し試みることで様々な問題を来す可能性があります。
高齢者に多く認めます。
24時間を通じて、睡眠と覚醒が不規則に出現します。
寝る時間、起きる時間が毎日1~2時間ずつ遅れます。
夜勤、早朝勤務、ローテート勤務を続けた結果、不眠または過度の眠気が出現します。
4~5時間以上の時差がある地域へ飛行機で移動した際、体内時計の時刻と外界の時刻にずれが生じて不眠や眠気、胃腸症状が出現します。東方向への移動は、西向きの移動にくらべて症状は強くなります。
診察を希望される方は下記より「睡眠日誌」をダウンロードしていただき、約2週間の記録をしたものをご持参ください。
休診日:土曜午後・日祝祭日
※午後の窓口での受付は6時30まで
※金曜・土曜は、院長 星野哲朗、
医師 星野忠彦の2診体制となります
〒662-0973
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