星野耳鼻咽喉科睡眠呼吸センター
兵庫県西宮市田中町3-1
エイヴィスプラザ総合医療フロア
■阪神西宮駅 徒歩1分 南側正面
■阪神芦屋駅から6分
■阪神尼崎駅から15分
まるで起きているかのような言動、行動を睡眠中に呈する疾患です。
主として、「ノンレム 睡眠からの覚醒異常(錯乱性覚醒、睡眠時遊行症、睡眠時驚愕症)」と、「レム睡眠中の異常によるもの(REM睡眠行動障害)」に大別されます。
「ノンレム睡眠からの覚醒異常」は徐波睡眠(深い睡眠)期に生じるため、徐波睡眠が出現しやすい睡眠の前半に認められることが多く、「レム睡眠中の異常によるもの」はREM睡眠が増加する睡眠の後半に多いことを特徴とします。
いわゆる「寝ぼけ」の状態です。
病名は錯乱性覚醒、睡眠時遊行症、睡眠時驚愕症の3疾患に分類されますが、共通する特徴を有します。
・主に小児期に発症し夜間睡眠の前半に好発する
・エピソードの際、覚醒させることが困難で、後で聞いても覚えていない。また無理に覚醒させようとすると暴れる。
寝不足の蓄積、ストレス、慣れない睡眠環境など様々です。
また睡眠時無呼吸が誘因になることもあるため耳鼻咽喉科医による上気道の評価も重要です。
小児の場合は大部分が思春期までに消失し予後は良好ですが、事故防止のために寝室を安全な環境にすることが重要です。
睡眠はノンレム睡眠(non-REM sleep)とレム睡眠(REM sleep)というまったく質的に異なる睡眠に分類され、レム睡眠は夢を見る睡眠段階と考えられています。
レム睡眠中は、抗重力筋の活動が低下しているため動けません。
そのため、夢の内容が行動になって現れることもありません。
しかし、レム睡眠行動障害ではこの筋活動の抑制機構が障害されているため、夢の中での行動がそのまま体現されてします。
程度は様々で、軽い寝言や手足が少し動く程度のものから、叫ぶ、枕を投げる、タンスを殴る、ベットパートナーを殴るといった激しい行動まで様々です。
このような行動は、他者による覚醒が容易であり、覚醒させると夢内容(戦う、逃げるといった悪夢)を覚えていること、REM睡眠が増加する睡眠の後半に多いことなどを特徴とします。
レム睡眠行動障害は中年以降の男性に多く、パーキンソン病やLewy小体型認知症などの早期症状として、とても重要視されています。また、嗅覚障害や睡眠時無呼吸を合併することが多いため耳鼻咽喉科医による診察も重要です。
休診日:土曜午後・日祝祭日
※午後の窓口での受付は6時30まで
※金曜・土曜は、院長 星野哲朗、
医師 星野忠彦の2診体制となります
〒662-0973
兵庫県西宮市田中町3丁目1 エイヴィスプラザ2F