星野耳鼻咽喉科睡眠呼吸センター
兵庫県西宮市田中町3-1
エイヴィスプラザ総合医療フロア
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過眠とは、「夜しっかり寝ているのに、日中に強い眠気が生じ起きてるのが困難」になる状態です。
過眠を引き起こす原因として、睡眠の質を悪化させる要因(睡眠時無呼吸、むずむ ず脚症候群、周期性四肢運動障害、睡眠中の歯ぎしり、アトピー性皮膚炎、劣悪な睡眠環境 など)や過眠症(覚醒維持機能の異常:ナルコレプシーや特発性過眠症など)の鑑別が必要 です。
また、概日リズム睡眠障害も過眠を呈する可能性があるため注意が必要です。
世界的には約2000人に1人(約0.05%)とされていますが、日本人の有病率は約600人に1人(0.16%)と世界で最も高い疾患です。好発年齢は10代から20代前半に集中しており,特に13歳から15歳にピークを認めます。
【主な症状】
日中の耐えられない眠気や入眠時幻覚(寝入りばなの夢)、よく夢をみる、目が覚めやすい、金縛り、情動脱力発作(喜びや笑いを引き金として生じる膝,顔,頸部を中心とした突然の両側性の筋脱力)などです。
【診断】
十分な睡眠が最低2週間確保されていることを確認の上、1泊2日の睡眠検査を行 います。またナルコレプシーはHLA(ヒト白血球抗原)と密接な関連を持つため、口腔内粘膜を用いたHLA検査は診断補助として有用です。
【治療】
治療は薬物療法と睡眠衛生指導が中心となります。日常生活に計画的な昼寝を組み込むことも効果的です。
また、ナルコレプシー患者さんは肥満傾向となりやすく、睡眠時無呼吸の合併も稀ではありません。
星野哲朗, 加藤ちひろ, 佐藤雅子, 今井正人, 野村敦彦, 篠邉龍二郎, & 塩見利明. (2018). ナルコレプシー (特集 睡眠障害の最新の知識)--(睡眠障害の診断と治療). 臨牀と研究 The Japanese journal of clinical and experimental medicine, 95(12), 1336-1340.
Hoshino T. Shiomi T et al. (2019). Prevalence of rapid eye movement-related obstructive sleep apnea in adult narcolepsy. Internal Medicine, 58(15), 2151-2157.
休診日:土曜午後・日祝祭日
※午後の窓口での受付は6時30まで
※金曜・土曜は、院長 星野哲朗、
医師 星野忠彦の2診体制となります
〒662-0973
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