星野耳鼻咽喉科睡眠呼吸センター
兵庫県西宮市田中町3-1
エイヴィスプラザ総合医療フロア
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いびき・睡眠時無呼吸症候群を問診するに当たって最も重要なのは、症状が患者さんの睡眠中に起きているため、必ずしも症状を的確に自ら訴えることは出来ないということです。特に耳鼻咽喉科を受診する方の一部には第三者からうるさく言われる社会的な騒音としてのいびきのみを申し出ることが多いのが事実です。従って、無呼吸が存在するか否かなど家族からの事情聴取やビデオ撮影も時によっては必要となります。
肥満度、体重の変化、高血圧、糖尿病、高脂血症など生活習慣病の合併や甲状腺機能低下症や末端肥大症など内分泌疾患も注意する必要があります。日中の状態としては交通事故やそのニアミス、仕事上の不注意なども非常に参考となります。さらに、家族歴も重要で血縁者のいびきの有無は下顎の遺伝的形態の参考になります。
また、小児では、睡眠中の陥没呼吸、日中への影響としては行動障害、注意力低下、学業成績、身体発育なども参考となります。普段の食事の取り方も非常に参考になります。多くの場合鼻呼吸が日中でも傷害されているため麺類等が一気に食べにくくなります。
いびき・睡眠時無呼吸症候群の最終的な評価は入院して行う睡眠検査です。しかし、肥満であれ、それ以外の病気であれ、ほとんどが上気道(鼻、咽喉)に原因があり、治療法(内科的、耳鼻咽喉科的、歯科的治療)を選択するには上気道所見が必ず必要です。上気道の詳細な評価をすることにより睡眠検査を行う前に睡眠呼吸障害の有無と重症度の予測が行えます。
耳鼻咽喉科的な上気道の評価はCPAPなど内科的、歯科的保存治療の成否を左右する場合があります。
軟口蓋低位・・・舌が大きいか咽喉チン子(軟口蓋)が大きいかを意味します。
口蓋扁桃Ⅲ度肥大と軟口蓋低位の無い組み合わせは手術により治療効果が非常に期待されます。
いびき・睡眠時無呼吸症候群が疑われる方に対してファイバー検査を行います。全く無痛で3分ぐらいで終わります。その原因となりうる上気道疾患の有無を診断します。
特に腫瘍性疾患は、睡眠時無呼吸症候群として内科的に治療をする前に耳鼻咽喉科的に治療を必要とする疾患であり見のがしてはならないのです。
頭部x線規格撮影(セファログラム:右図)により上気道疾患の有無や軟組織の形態評価、小下顎等の顎顔面的特徴を把握できます。とくに下顎の後退度を示す顔面軸(Facial Axis: Riketts分析)は有用で、我々の検討では85度以下では睡眠呼吸障害のリスクが増加することが示されました。
鼻づまりの程度を調べるための検査で、鼻腔の抵抗値や鼻腔形態を客観的に評価します。鼻づまりはCPAP療法の継続や設定圧、マウスピース装着に影響を与えます。CPAP使用者の約30%弱が鼻閉の治療を必要としています。当院では鼻閉の自覚に乏しい場合でも総合鼻腔抵抗値が高く客観的に鼻づまりが存在する場合は手術を勧めます。
■スクリーニング検査・・・簡易終夜睡眠ポリグラフ検査
いびき・睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査として、携帯型の簡易検査を行う場合があります。簡易検査は携帯型で、ご自宅にて行います。入院する必要がありません。 自宅に検査機器を持ち帰り測定します。(翌日検査機器を持って来院していただきます)
■精密検査・・・終夜睡眠ポリグラフィー(PSG検査)
睡眠時無呼吸症候群や、その他の睡眠障害が疑われる場合に原因や重症度を調べたり、治療法などを決定するための検査です。
PSG検査は、睡眠中の様々な生理機能を測定する事ができ、特に睡眠時無呼吸症候群の診断には欠かせない検査です。
又上気道呼吸抵抗症候群、むずむず足症候群など、AHIだけでは解らない睡眠障害も見つけることが出来ます。
<測定内容>
脳波・眼電図・オトガイ筋電図・いびき音・呼吸フロー・胸腹部運動・心電図・動脈血中酸素飽和度・ 前頚骨筋筋電図・ビデオカメラ撮影
休診日:土曜午後・日祝祭日
※午後の窓口での受付は6時30まで
※金曜・土曜は、院長 星野哲朗、
医師 星野忠彦の2診体制となります
〒662-0973
兵庫県西宮市田中町3丁目1 エイヴィスプラザ2F