星野耳鼻咽喉科睡眠呼吸センター
兵庫県西宮市田中町3-1
エイヴィスプラザ総合医療フロア
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鼻の機能は加温、加湿、細菌やウイルスの侵入を防ぐ免疫ですが、それ以外にも大切な機能があります。
一般的に鼻だけのことを考えて薬を使うな、使いなさいは良くないのです。本当に鼻は必要なのです。
鼻づまりがあると下気道の弾力性が損なわれます。
肺が大きく膨らまなくなり、また萎みにくくなります。日常生活では問題になりませんが、このような状態では風邪をひいたときに痰が出しにくくなります。また、運動時などには効率よく大きく肺が膨らまないため、酸素と二酸化炭素のガス交換が上手くできなくなり持久力がなくなります。
慢性の酸素不足は血管の痙攣を起こし高血圧の原因にもなります。
肺の方から見ますと吸う力ばかり大きくて(食道内圧の増大)空気が入ってこない状態になります。空気が入ってこない代わりに、鼻から肺までの柔らかい組織が吸い込まれます。
夜間睡眠時であれば子供の柔らかい胸郭、ミゾオチが凹み漏斗胸になります。
食道内圧(言い換えれば胸腔内圧)が大きいのに肺が膨らまない、空気が肺に入らないと全身からの血液が大静脈を経由して心臓(右心房、右心室)に帰るタイミングが悪くなり、結果として循環器系に悪影響を与えてしまいます。心不全です。
嚥下と呼吸の両方の役目を持つ柔らかい咽頭部分ではその部分が吸い込まれ、細くなり、すごい速さで空気が流れます。その結果、咽頭ちんこ等を振動させていびき音を発生させます。
さらに吸う力が大きいのに空気が入ってこないと咽頭が完全に吸い込まれ閉塞し息ができなくなります。
睡眠時無呼吸症候群です。
鼻と肺との関係は生理学的にも古くから研究され、鼻のとおり具合がよくなると殆ど全ての肺機能のパラメーターがよくなることが判っています。
睡眠時の鼻づまり、鼻水は睡眠障害を引き起こします。息苦しくて眠れないので、この睡眠障害は眠ってから起こる睡眠障害である睡眠時無呼吸症候群とは少し違います。入眠障害です。
一般的に正常では深い睡眠中には、脳下垂体から成長ホルモンが大量に分泌されます。鼻の症状があり眠れないと睡眠時の成長ホルモンの分泌が抑制されます。
ホルモンの分泌減少の結果として起こる症状は睡眠時無呼吸症候群と同じです。
成長期が過ぎれば、重要な役割はないと考えられてきた成長ホルモンですが、成長ホルモンは私たちの基本的な生体活動である代謝に大きな影響を与えているのです。例えば、脂肪の分解を促したり、たんぱく質の合成を促進したり、糖質、骨、水分やミネラルなどさまざまな代謝を調節しながら、体が常に一定の状態に保たれるよう、バランスを保つ役割を果たしています。
別の見方をすれば成長ホルモンは代謝を促して身体の組織で傷んでいるところを治す作用があります。
子供の場合はさらに骨を伸ばし、筋肉を増やす作用があります(寝る子は育つ)ので、子供の睡眠を犠牲にすることは、子供の身体や脳の発達を犠牲にし、成長障害を引き起こします(背が低い)。子供のころから成長ホルモンがあまり分泌されない人の場合、若い頃から生活習慣病にかかりやすいともいわれています。
成人の場合では、成長ホルモンの不足で起こるおもな症状は以下のものです。
体脂肪の増加、ぽっちゃりとした肥満、コレステロール値の上昇、骨量の減少(骨粗しょう症)、筋力の低下、運動能力の衰え、心臓や腎臓の機能低下、全身倦怠感、疲れやすい、気力の低下、うつ状態、性欲の減退、皮膚がカサカサする、手足の冷え、老化の加速。
先ほども書きましたように鼻は鼻のためだけに存在するのではなく、下気道(肺)、循環器、発育の維持向上の為にも機能を発揮する必要があります。
休診日:土曜午後・日祝祭日
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※金曜・土曜は、院長 星野哲朗、
医師 星野忠彦の2診体制となります
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